患者と家族介護者間の手紙交換を訪問リハスタッフが支援することによる患者ADLの改善

文献の紹介です。
中山 未央(神戸大学 大学院保健学研究科博士課程前期課程), 四本 かやの, 橋本 健志
ホスピスケアと在宅ケア(1341-8688)27巻1号 Page23-30(2019.05)
【要旨】
目的:患者と家族介護者間のコミュニケーションを訪問リハスタッフが支援することによって、患者の日常生活動作(以下、ADL)および手段的日常生活動作(以下、IADL)が改善するかどうかを検証した。
方法:介入として、ADL/IADLについて患者と家族介護者間で手紙交換することを支援した(患者数、n=9)。ADLをBarthelIndex、IADLをFrenchayActivities Indexにて測定した。また、介護負担感についてもZarit介護負担尺度を用いて検討した。介入前後に評価を実施した。
結果: 介入の前後比較において、患者BarthelIndexに有意な改善(P<0.05)を認めた。
Frenchay Activities IndexとZarit介護負担尺度には変化がなかった。
考察:以上の結果より、患者と家族介護者間のコミュニケーションが円滑になるように訪問リハスタッフが両者間の手紙交換を支援することによって、患者ADLは改善することが示された。

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